事故

富田林市北大伴のだんじり横転事故「野球やサッカーより先にだんじりを教わる」

事故

富田林市北大伴でだんじりの横転事故が発生し、安田建司さんが犠牲となりました。
翌日にも愛知県で死亡事故が発生するなど、伝統のお祭りが悲劇となりました。

だんじりの由来となる岸和田市では「野球やサッカーよりも先にだんじりを教わる」という伝統についても紹介しています。
また家が損壊したり、亡くなった場合に保険が適用されるのかどうかについても解説しています。

追記:10月16日にも富田林市の秋祭りのだんじりが交差点を左折する際に、歩道で見ていた女性に接触し、肋骨や胸骨を折る重傷になりました。(10月17日更新)

富田林市北大伴でだんじりが横転事故「重さ4トンを超えるものも」

富田林市北大伴町の秋祭りの最中に、曳いていただんじりが横倒しになり、曳いていた男性4人が下敷きになったそうです。
1人が死亡し、残りの3名も骨を折る大怪我となったそうです。

だんじりの重さは最大4トンを超える重さとなるそうです。
400人から1000人という大勢でそれを引っ張り街を駆け回ります。
その下敷きになれば、今回のような大事故になることは想像もたやすいかと思います。

今回の事件があった大阪府富田林市と同じくだんじりが有名な地域として、大阪府岸和田市があります。
岸和田市はだんじりの由来ともされる土地で300年以上の歴史があります。
由来としては、1703年の岸和田藩主が五穀豊穣を祈願した稲荷祭から来ているとされています。

発祥地の地でもある岸和田では、「野球やサッカーよりも先にだんじりを覚える」と言われるほどのその土地では伝統のあるものとなっています。

実際に岸和田に住んでいる方によると、だんじり祭りはオリンピックと同じく4年に1回開催され、亡くなる方が出るというのは珍しくないそうです。

コロナ禍で2020年には富田林市市制70周年の記念だんじりパレードが中止になりました。
その影響もあり、今年にかける思いがいつも以上に強かったのかもしれません。
その思いの強さが、だんじりを曳く男たちには込められており、それがスピードとなり危険性も増していきます。

300年以上続く伝統として、危険だと分かりながらも、だんじりに尽くすという方が多いそうです。

だんじりで家が損壊したら保険で弁償してくれる?「町全体で盛り上げる」

重さは4トンを超え、高さは2階建てよりも高いというだんじりを大勢の男たちが引っ張る様子は迫力が凄まじいですが、その一方で街の損壊や今回の事故など代償も大きいという一面もあります。

ちなみに「家を壊された場合に弁償してくれるのか?」という疑問があるかもしれませんが、基本的には住宅保険に入っていて、そこから保険がおりるようです。
街でも保険をかけていて住宅保険がおりない場合は街から支払われるそうです。

今回のような死亡事故でも保険対象となるようですが、金額は高くないとのことで、参加しないことも選択出来る中で、この行事に命がけで臨むのは伝統を守るためなのでしょうか。

一般企業であれば、こういった事故があれば、再発防止のため、直ちに改善を実施し再度事故が起きないようにします。
しかし安全を重視しすぎると、祭りの醍醐味が失われ、経済的にも祭りを継続していくことが難しくなる場合もあります。
そうなると伝統が途絶えてしまうため、伝統を引き継ぐため命をかける使命を感じるのかもしれません。

こうして伝統を引き継ぐために亡くなっていった方は、崇め奉られ地域に語りつがれるのでしょうか。
こういった方々の気持ちが忘れることなく引き継がれていってほしいものです。

富田林市北大伴の翌日にも愛知県で死亡事故「祭りだったはずが悲劇に」

事故があった富田林市北大伴では16日まで続く予定でしたが、中止となりました。
愛知県など別の地域では開催されたようです。

14日の夜に富田林市北大伴でだんじりの横転事故がありましたが、そのわずか翌日には愛知県で同じく山車による死亡事故が起こってしまいました。

関西ではだんじりと呼びますが、関東では山車(だし)と呼びます。
意味は同じでどちらも同じものです。

※ちなみに神輿(みこし)は神様の乗るものであり、だんじりには人が乗ることもありますが、神輿には人が乗ることはありません。神輿とだんじりは別物です。

2日続いて死亡事故が発生してしまうという残念な出来事となりました。
お祭りとして見に来てる方も多いですが、目の前で死亡事故が発生すると非常にショッキングな出来事で祭りと呼ぶには難しい行事となります。

300年以上続く伝統ですが、安全性については改善されることなく、良くも悪くも発祥当時を引き継がれているという伝統を重んじることから来る問題と言えるかもしれません。

だんじりの被害者となったのは安田建司さん「浪花のケン坊」

だんじりが横転して下敷きとなり、犠牲となってしまったのは、安田建司さんだと言われています。
写真は公開されていませんが、建設作業員の52歳だそうです。

おそらく住まいは大阪かと思われます。
フェイスブックで安田建司さんの名前で検索すると一件ヒットしました。
顔写真もアップされていましたが、50代の男性に見え、本人の可能性が十分に考えられます。

詳しく見てみると、「浪花のケン坊」の愛称と共に登録されており、友人リストも大阪在住のため、大阪に住む方のアカウントだと推定されます。

残念ながらだんじりなどの投稿はなく、バイクとプロフィール写真のみでしたが、顔写真を見る限りは本人のようにも見えました。

モラトリアムニュース

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